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富田俊明の日記
by izuminohanashi
water spring & great valley
ここ数年気になっていた、体の不具合を、
近所の鍼灸師の人に見てもらいに行った。
米軍のキャンプ地のすぐそばだった。
丁寧に見てくださって、結局2時間ぐらい(!)かかった。

水滞と言って、血液以外の体液が滞りがちとのこと。
右足首を中心に、ハリとお灸をしていただいた。

そのツボの名前が、とても印象的だった。
まず水泉、そして大渓、隠白。
(ちなみに、水泉(すいせん)は内踝と踵の間、大渓(たいけい)は内踝とアキレス腱の間、
隠白(いんぱく)は足親指の爪のすぐ横に、それぞれ位置しているのだ)
自分の体に、そんな深山幽谷のような世界があったのか~と感心していると、
先生は、まさにそのとおりで、昔の人は人の体の中に大きな自然を見ていたという。
なにか、ミクロの世界に飛び込む仙人になったような気分。

それと一緒に思い出したのが、
シドニーで会うことができた、アボリジニの指導者/ダンサーとの会話。
bobbyさんというのだけど、ある翻訳された書籍にちょっとだけ紹介されていたのが、
ずっと印象に残っていて、意を決して連絡をしたら会ってくれることになった。
会ってみると、大きな人で、年齢は70近いけど、
舞台に立つ人らしく背筋が伸びてエネルギーに満ち溢れていた。
鷲を思わせる目と、太い声も印象的だった。
そして、初対面の、どこの馬の骨ともわからないぼくを、
一見して信頼して、気前よく開襟してくれているのが伝わった。
それはbobbyさんの静かな自信の顕れとも感じた。
bobbyは彼の人生の物語を分かち合ってくれ、また、その経験から、
内なる水を清らかに保つこと、と彼のいちばん大切な気づきを教えてくれた。
そして、説明せずとも、ぼくの「泉の話」を一瞬で理解し、
「俊、きみも自分の水を見つけたんだね、とても重要なことなんだ。ぼくもうれしいよ」
と言って、彼自身の作った歌を歌って聴かせてくれた。

今日は、そんなことを思い出しながら、
内なる深山幽谷、
内なる水の面倒を見ること、
そしてbobbyの言っていたself respectのことなんかが、
静かにこころに甦る、そんな一日だった。
by izuminohanashi | 2008-08-28 01:46 | spring in desert
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