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富田俊明の日記
by izuminohanashi
giving birth to 14 storytellers.
国頭村での集中ワーク(通称ブートキャンプ)から帰ってきた。
みんなよくやったし、集中力があった。
食事の準備や空いた時間、仲間とジャレている時間のどこかで、
これから語ろうとするストーリーのことを考えつづけているのが、ぼくにはよく見えていた。

そうして語られたストーリーはひとつひとつ語り手の、何か本質的な一面をあらわし、
ストーリーテリングを通してあらわれてくるその人に出会うことには喜びと、
そして根源的な孤独がある。

今回は、「しないこと」をワークに組み込むことで、
さらに日常の自動的な反応から距離を置くこともできた。

ぼく自身にも、発見と驚きがあり、そのことについて今も考えている。

ストーリーの終わりに確認される語り手と聴き手の人間としての関係と、
ストーリーが終わっても動き続けるイメージの流れ。
客観的なパースペクティブ優位の世界の中で、
主観的なパースペクティブをどう意識化しdiscussableなものに鍛えていけるのか。。。


インスタレーションは空間にモノを配置することで何かをつくるわけだが、
今回は2日間の時間にどういうワークを配置するかでワーク全体を構成している。
その場の状況や人のコンディションをみながら、即興的に改変しながら。
最近、展覧会のかわりにリトリートの形式で
なにかパワフルな経験がつくれないかと考えていたのだが、
もうそれはここでやってるし、これまでもやってきたではないか、と気づいた。


深いコミットメントをくれた学生14人にも感謝したいが、
こうした機会をつくってくれた上村豊さんにも感謝したい。



その後、壺屋のKiyoko Sakata Studioで開かれていた
Compassのオープニングに顔を出す。

盛会でした。思いがけない人に出会ったりして
(むこうもこっちを思いがけないと思っただろうが)、
沖縄は人の行き来があっていいな、と思った。

Compassでは、ウェブ上でもオープニングでも、
明日の沖縄県立芸大での講演や
週末の旧・若松薬品(上村豊スタジオ)での展示・イベントも紹介していただいていて
ありがたかった。
by izuminohanashi | 2012-07-09 10:24 | dairy
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