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富田俊明の日記
by izuminohanashi
heart mountain 4 uploaded!
『ハート マウンテン 第4番目のストーリー、その他』
をホームページにアップしました。


展覧会に来られなかった方は、ウェブページでご覧ください。
ただし、アップできたのは写真だけでして、テキストはまだ書いていません。

この間も、この作品の説明を求められて、全く説明できませんでした(苦笑)。
そもそも、説明不能なことをやっているのだと、改めて自覚させられました…。
でも、それは、いいことだ、と思いました、ハハハ。

なぜなら、それは、具体的、具象的なことだから。
ぼくの作品は、=ストーリーであり、
ストーリーを説明する、なんてことは
そもそもがナンセンスなんである。

ストーリーとは語られるものであり、聴かれるものであり、
だからこそ体験されるものであって、
説明されて頭で理解するものではない。

脳みその先っちょ、表面の薄っぺらいところで分かった気になったところで、
そんなものには、何の価値もない、とぼくはそう思ってしまうのである。

ターナーは、フランチェスコについて、このように言っている:

 彼の思考は、つねに、直接的、個人的、かつ具体的であった。
 彼の場合、観念はイメージになって浮かんだ。彼にとって思考の連続性は……
 一幅の画像から他の画像へと次々に飛躍することで成立する……
 たとえば、自分の生き方を教皇インノケンティウス3世に説明しようとするときは、
 自分の言いたいところをたとえ話で表現している。また別の機会で修道院の兄弟たちに
 理解させるときは、色々なシンボルを用いている……
 
 ……この具体的、個人的、イメージ的な思考の様式は、人間と人間、人間と自然を直接に
 結びつける実存的なコムニタスを希求する人たちの著しい特徴である。

レベル、そしてジャンルの違いはともかくとして、
こうした衝動が自分の内深くから湧きあがるのを感じるし、
それは、コムニタスと対比されるべき構造をつくりだす抽象化、普遍化、一般化に対する、
即時的な反発を感じる我が身からも、それをいつも自覚させられる。

そういうわけで、ウェブページに、ハート マウンテンの解説を書くのには、
しばらく時間がかかりそうだ、という、そういうお話でした。

ターナーを読んでの感想を書きたいなと思っていて、
いつも書いているノートには、相当な書き写しとそれについてのコメントがあるのですが、
ブログに書くのは、確かに面倒くさいな。
by izuminohanashi | 2010-01-29 00:20 | heart mountain
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