帰ってみると、ポストの外に大きな封筒が。
やっ、これは来たかな。
『太陽へとぶ矢』。
『ハート マウンテン』が形を顕すにつれて、
ずいぶん前にTおばさんが見せてくれたこの本のことが思い出されてきました。
で、この本を求めようと、初めてアマゾンを使ってみました。
便利ですねぇ。絶版になった本とか、本屋であまり見かけない本も探せるし。
マケドニアの友人が見せてくれた、古バルカン半島のシンボル事典も思い出されます。
ぼくが注目しているのは太陽のイメージですが、この事典の太陽の項には、これが様々な姿で変奏され、繰り返し顕れていました。ぼくはここに、いくつも個人的なイメージ、シンボルを付け足すことができるようになってきました。
それは、頭の知識や類推からではなく、腹の底からの実感が訴えるところのものです。
さてさて、そんなことを思いながら、今は今、ぼくに訪れているストーリー、
ハート マウンテンを語る準備をしようではないですか。自分の物語を携えて、固有の声の響きあう世界に参入すること。
これが当座、ぼくの求めるところです。
自分の物語を主人公として歩きとおした人間だけが、その外に出る自由を得ます。
『太陽へとぶ矢』の主人公、太陽の息子も、自分の道を歩きとおして太陽のこころを持ち帰り、いのちのおどりをおどるのです。