今日の釧路は、寒かった。
三寒四温の振れ幅が大きすぎる。
季節に対して持っていたイメージが、年齢とともに変わっていく。
春は、命を与えるとともに奪っていく、激しい季節。
疾風怒濤とは、まさに、春のことではないか。
そういえば、青春というのは、そういうことだったな。
20代の頃は、季節がめぐってくるたびに、一体どのぐらいこれが繰り返されるのか、
まったく無為に季節に通り過ぎられていく感じがしていた。
今は、毎日少しずつ命が削り取られていく感じがしている。
でも、今、この日この時を自分のものにしている感じがする。
自分は確かに、この場この時の主人公であると感じる。
ところで、今朝は、夢から覚めて、
胃液は酸っぱい、胆汁は苦い、
というように、五味と五臓は対応している、と思った。
人間の味覚は、自分の内臓の味ではないか。
そして、数年前の、これ以上ないほどに苦い時を思った。
それで、味覚の幅が変わったかな。
あの夢を偲んで、数日前の記念日には、黄色いミニトマトを買って食べた。