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富田俊明の日記
by izuminohanashi
a pair of stumbling stones.
a pair of stumbling stones._d0142121_21365079.jpg

SPICA artは、緩やかに下る細長いアプローチを持っています。

ちなみに、ギャラリーの全体のプランは、横浜トリエンナーレに出品した『泉の話』のブースと似ていて、鏡で反転させたような形です。これは、去年九月の第3番目のストーリーの展示の時に気づいて、面白い偶然だな、と思いました。

特に『ハートマウンテン』や『泉の話』のような、個人的な神話を語るような場合には、
日常との区切りが欲しいな、と思ってしまいます。

前回は、山の思い出にちなんで、白い紐を掛け、
これをくぐらないと入場できないようにしましたが、
今回は、石を置いてみました。

一つじゃおさまらないような気がして、2つに。
サッカーボールのように面取りされた、<石核>です。

これを置いて、すぐに思ったのは、頭蓋骨のようだな、ということです。
男親と女親、というペアのことも、ハートマウンテンのテーマとも関連して、連想されました。
で、ユングの夢の話も思い出したりしました。どんどん地下に降りて行くと、
最後の小さな階段を下りた先に、古い古い頭蓋骨が2つ、転がっていて、
何とも言えない気持ちになった、というお話。

この<石核>も、時代は知りませんが、古いものです。
山では<みおやのかみ>と呼んでいるような、
そういう心象が、どこかに確かにあるような気もします。

それはそうと、夜は暗くなるし、しばしば来訪者に蹴飛ばされてしまい、
可哀想な<みおやのかみ>さまたちでした。
帰る方を送る時に、「足元に気をつけて」と声を掛ける度に、
何だか不思議な気がしていたのは、なぜだったのかな。
by izuminohanashi | 2010-01-18 21:54 | heart mountain
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